カバーストーリー

2025年新北市美術展:芸術は交わり、想像力は無限に
新北市政府は次世代の芸術人材を養成し、創作の潜在力を激発すべく、毎年盛大に「新北市美術展」を開催しています。2025年には第37回を迎える本展は芸術愛好家がインスピレーションを交わし、美意識体験を深める重要なプラットフォームとなっています。本展は「一般組」及び「青春組」に分かれており、「一般組」は水墨画、書法(書道)、篆刻、膠彩画、立体創作の五大部門を網羅し、「青春組」は水墨画及び書法の二部門に焦点を当てています。「一般組」では水墨画22点、書法(書道)10点、膠彩画8点、篆刻6点、立体創作11点、「青春組」では水墨画13点、書法(書道)4点、合計で74点の抜群の受賞作品が選出されました。展覧会は114年(2025年)10月30日より12月7日まで新北市藝文中心にて盛大に開催されます。ぜひ現地に足を運んで頂き、この無限の創造性に満ちた芸術の饗宴をご堪能ください。。
一般組:伝統及び革新の融合
水墨部門 第1位 張耀慶《牽作伙逗陣行( 手を取り合って共に歩む)》
張耀慶は「一河両岸」という構図を用い、美しい柔らかな印象を持つメゾチント版画風の 繊細な黒白線描を用い、淡水河両沿いの繁華な街並み及び整然と並ぶ漁船を描き出しています。画面は階調が明瞭で物語性に溢れ、恰も現代版の『清明上河図』を彷彿とさせます。画面は張力及び躍動感を兼ね備え、斬新さが感じられ、正に現代水墨画の傑作と呼ぶに相応しいものです。
書法部門 第1位 林志宏 王維《酌酒與裴迪》(裴迪(はいてい)に酒を酌ぐ)
林志宏の草書作品は宋・明時代の草書法を融合させたもので、筆致は流麗で自由自在、筆圧の抑揚及び頓挫に変化に富み、字形は斜体及び直体が相依り、構図にはリズム感が充分満ちており、渾然一体となった書法の美を体現した完成度の高い秀作と呼ぶに相応しいものです。
膠彩部門 第1位 賴楚穎《夢外之地》 《夢の彼方》
賴楚穎は同系色による色暗調美学を駆使し、静謐な雰囲気を醸し出し、鹿角シダの垂れ下がる姿をモチーフに、緩やかに降り注ぐ空間感及び内に秘めた重厚な力を精緻な筆致の重ねによって表現しています。画面の中ではエイが暗青色の鉱物顔料によって構築された雄大な情景を穿つように泳ぎ、動と静が交錯する様子は深い思索を促させます。本年度の膠彩部門を制したに相応しい作品です。
篆刻部門 第1位 林思妤 《思妤印存》
林思妤は篆刻を精神的な媒介として用い、山水風景・仏像等の図像を印文の側款デザインに融合させ、朱印及び墨色を組み合わせることにより、視覚的な階調を豊かにしています。その作品は多面体の側款を採用し、特に縦型仏像の断面を横向きに刻み、四面に拓本を連ね、北朝仏像群を構成し、精緻な工芸性及び多元的なスタイルを表現しており、その構図には匠の心意気を感じさせます。
立体創作部門 第1位 葉佳寧 《non space》
葉佳寧の吊り下げ式の作品は金属・陶磁器・プラスチック等の素材を用い、瓜類・食材を造形し、その「負の空間」を探求しています。女性が日常的に食材を扱う行為の観察するところより発想を得て、苦瓜(ゴーヤ)及びパパイヤ等の中空構造を可視化し、垂直に空間中に懸吊することにより、女性の家庭労働における苦労を暗喩しつつ、視覚的な衝撃及び深い寓意を兼ね備えています。
青春組:新世代の創意の火花
水墨部門 第1位 丁品云 《被遺忘的時間》 (忘却された時間)
丁品云は伝統的な水墨画を基底としつつ、新たな概念及び実験的思考を融合させ、「濡筆(ウェット・ブラシ)」の筆遣い及びコラージュ的な構図を用い、豊かな階調感を持つ画面を創出し、作品は一見淡泊に見えとて、実は內に複雑な感情を祕め、若い世代ならではの独特な視点及び深い潜在力を示しています。
書法部門 第1位 蔡善宇 舒嶽祥 《寄正仲》
蔡善宇の行草書は流れるような自然な筆致、字形の大小・軽重が適切に調和されており、初歩ながらしっかりとした書写力が備わっていることを示しています。本作ではマラカイトグリーンの中国画顔料を墨汁の代わりに使用し、下地に墨を染み込ませ、石碑の着色を模した古拙の趣を醸し出し、印象に残るものとなっています。
芸術の縮図:伝統及び未來のシンフォニー
芸術の世界は広大無辺であり、毎年開催される新北市美術展は思想及び創造力が激しく交わる場となっています。本年度の受賞作品は「一般組」において伝統技法の深い蓄積を示すに対し、「青春組」では若い世代の旺盛な活力及び革新の火花を咲かせ、それらはあたかも芸術発展の縮図のようで、一方は悠久の文化に根ざし、他方は無限の可能性を秘めた未来を指し示しています。ぜひ新北市芸術センターにお越し頂き、これらの作品と対話し、世代を超えた芸術が齎す共鳴及び啓発を体感して頂きたいものです。
2025年新北美展:芸術は交わり、想像力は無限に
即日より12/07
新北市芸文センター
02-2253-4417#122
www.artcenter.ntpc.gov.tw